筋肉増大
走るための力そのものを高めること。
スマホで読みやすいように、主要な練習分類はカード表示、補足用語は簡潔な解説カードとして整理しました。
走るための力そのものを高めること。
短距離中長距離に関係なく、ジャンプ動作=走動作の効率性のために、「体の使い方を意識して反復する」こと。速く動く能力そのものよりも、速く正確に動かす神経の通り道を整えることが目的。
最大酸素摂取能力を高め、運動時に体内へ取り込み、運び、使うことのできる酸素量の上限を引き上げること。高い有酸素能力の上限づくりが主目的。[V = Volume(量)、Oから = Oxygen(酸素)、max = maximal(最大)}
乳酸性作業閾値を高め、きつくなり切る手前の強度を長く保てるようにすること。速すぎず遅すぎない持続的負荷に対する耐性を高め、レース中盤の失速を防ぐ。[Lactate Threshold / ラクテート・スレッショルド]
VO2max刺激やLT刺激を行った後、超回復する48~72時間以内に積極的に実施して、神経および筋肉疲労の回復量を増やすもの。また、それとは別に、小学生に対する有酸素基盤の生成として最も効果が高く、成長期前練習の土台となるべきもの。
速い動きや高いスピードを一定時間・一定距離の中で維持する能力を高めること。特に800mから1500m前後で、後半に大きくフォームやスピードを落とさないための耐性づくり。
(Lactate Threshold)は、運動強度を徐々に上げていったときに、筋肉内で作られる乳酸の量と体内で処理できる量の均衡が崩れ、血中乳酸濃度が明確に増え始める境目の強度を指す概念である。この強度より低い運動では乳酸は産生されても再利用や除去が追いつくため比較的長く運動を続けられるが、閾値を超えると乳酸蓄積が急速に進み、呼吸が大きく乱れ、持続時間が急激に短くなる。長距離競技では、この境目が高いほど「速いペースを安定して押し続けられる」ため、レース中盤の失速を防ぐ能力と強く関係する重要な指標とされている。
(Tempo Run)は、乳酸性作業閾値付近の強度で一定時間走り続けるトレーニング方法であり、目的は「きつくなりすぎない速さ」を持続する能力を高めることである。一般的には20から40分程度、または数分から十数分の反復走として実施され、呼吸はややきつくなるが全力ではなく、フォームを崩さず継続できる強度で行う。この練習は乳酸の産生と処理のバランスを改善し、筋肉の有酸素代謝能力やミトコンドリア機能を高めることで、長時間維持できる速度を引き上げる。速すぎるとVO2max練習に変わり、遅すぎると刺激が不足するため、強度設定の適切さが重要となる。
(Maximum Heart Rate)は、個人がほぼ限界まで運動した際に到達する心拍数の上限を指し、運動強度を評価する際の基準として用いられる。トレーニングでは「最大心拍数の何%」という形で強度を区分することが多く、例えば回復走は60から70%、テンポ走は80から90%、VO2max練習は90%以上といった目安が使われる。ただし最大心拍数そのものは競技力の高さを直接示すものではなく、年齢や個人差によるばらつきも大きい。推定式(220から年齢。または、208 - 0.7×年齢)は誤差が大きいため、実際の運動時の心拍反応や主観的きつさと合わせて判断することが、より正確な強度管理につながる。
(Rating of Perceived Exertion)は、自覚的運動強度と呼ばれ、運動中に本人がどれだけ「きつい」と感じているかを数値化した指標である0 安静 運動していない状態。呼吸・心拍とも安定。①非常に軽い=会話完全可能。②軽い=ゆっくりジョグ。③やや軽い=楽なジョグ。長時間継続可能。④ややきつい=呼吸はやや増えるが会話可能。⑤中程度=集中すれば長く続けられる。⑥きつい=会話は短い言葉程度。⑦かなりきつい=LT付近。⑧非常にきつい=VO2max領域。⑨極めてきつい=短時間しか維持できない。⑩最大努力
体内に取り込んだ酸素を筋肉へ運び、エネルギーとして長時間利用できる身体の基礎能力を指す。これが整うと「息が大きく乱れずに長く動き続けられる」状態になる。多くの小学生(強度運動量の少ない中高生含む)は発達しておらず、短距離は速くてもジョグが続かないことが多いため、基盤が整うことで長距離走の爆発的な記録向上や体力向上が期待できる。基盤が弱い場合は、速い練習よりも会話できる強度のジョグや歩きを交えた持続運動を繰り返し、心肺と筋の酸素利用能力を少しずつ育てることが将来の持久力の土台になる。
7日間のうち、2回をポイント練習(VO2max刺激もしくはLT刺激)で心拍数などの記録をとる。ポイント練習直後の1日は必ず回復走で翌日の調子をあわせて確認する。生活の負荷に応じて回復走は2日間などに増やす。神経系刺激は毎回・動作撮影なども併せて実施。